ポリオとは

「ポリオ」という病気

ポリオ(急性灰白髄炎)は非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5歳未満の子どもです。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもあります。

ポリオウイルスは人から人へ感染し、最も多いのは汚染水を通じた感染です。神経系を侵すこともあり、これによって身体のまひを引き起こす可能性があります。治療法はありませんが、安全なワクチンで予防が可能です。ロータリーとそのパートナー団体は、これまで世界中25億人以上の子どもにワクチンを投与する活動を行ってきました。

Bill Gates Administering a Polio Vaccine

「ポリオ撲滅に向けた世界的な進展は、人びとの知らないところで黙々と成し遂げられてきました」

ビル・ゲイツ(ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同理事長)

パートナー組織について

ポリオに関する事実

01

ポリオに最も感染しやすいのは5歳未満の子ども

02

治療法はないが、ワクチンで予防が可能

03

野生型ポリオウイルスの常在国はわずか3カ国

04

1988年以来、発症数は99.9%減少

05

ポリオを永久になくさない限り、感染リスクは全世界の子どもに

歴史

ポリオに関する最近の歴史&撲滅活動の主な進展

  • 1894年

    米国史の記録に残る初のポリオ大流行(バーモント州)。18人が死亡、132人のまひ症状が報告される。

  • 1905年

    スウェーデンの内科医オットー・イヴァー・ヴィックマンが、ポリオは人から人に感染する病気であり、症状のない人もポリオにかかっている可能性があることを指摘。

  • 1908年

    ウィーンの2人の医師、カール・ラントシュタイナーとアーウィン・ポッパーが、ポリオがウイルス感染による病気であることを発表。

  • 1916年

    ニューヨーク市でポリオの大流行が発生し、2,000以上が死亡。米国全土でも約6,000人が命を落とし、さらに数千人がまひ障害に。

  • 1929年

    フィリップ・ドリンカーとハーバード大学のルイス A. ショーが、ポリオによるまひで呼吸不全となった患者のために「鉄の肺」と呼ばれる人口呼吸器を発明。

  • 1955年

    ジョナス・ソーク博士が開発したワクチンが「安全で効果的である」と宣言される。

  • 1960年

    アルバート・セービン博士が開発した経口ポリオワクチンが米国政府から認可される。

  • 1979年

    フィリピンの600万人以上の子どものためにポリオワクチンを購入・輸送するプロジェクトがロータリークラブにより開始される。

  • 1985年

    国際ロータリーが、民間による国際的な公共保健イニシアチブとしては史上初かつ最大規模となる「ポリオプラス」を開始。当初の募金目標は1億2000万ドル。

  • 1988年

    国際ロータリーと世界保健機関(WHO)が「世界ポリオ撲滅推進活動」(GPEI)を立ち上げる。当時の症例数は、125カ国で推定35万件以上。

  • 1994年

    International Commission for the Certification of Poliomyelitis Eradication(ポリオ撲滅認定のための世界委員会)が、南北アメリカ大陸からポリオが撲滅されたことを発表。

  • 1995年

    中国とインドで、保健従事者とボランティアによりわずか1週間で1億6500万人の子どもにワクチンが投与される。ポリオのない国のロータリー会員が世界のポリオ撲滅活動を支援するため、ロータリーが「ポリオプラス・パートナー」プログラムを立ち上げる。

  • 2000年

    5億5000万人(世界人口の10分の1近く)という記録的な数の子どもに経口ポリオワクチンが投与される。オーストラリアから中国にわたる西太平洋地域でのポリオ撲滅が宣言される。

  • 2003年

    12カ月間のキャンペーンでロータリー財団が1億1900万ドルの募金に成功。ポリオ撲滅へのロータリーからの寄付総額が5億ドルを超える。常在国の数は6カ国となる(アフガニスタン、エジプト、インド、ニジェール、ナイジェリア、パキスタン)。

  • 2004年

    アフリカの23カ国で8000万人の子どもを対象に一斉に全国予防接種日が実施される。アフリカ大陸で最大規模の一斉ポリオ予防接種活動となる。

  • 2006年

    ポリオ常在国数が4カ国に(アフガニスタン、インド、ナイジェリア、パキスタン)。

  • 2009年

    ポリオ撲滅に対するロータリーからの寄付総額が約8億ドルに。1月、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、ロータリーからポリオ撲滅に2億ドルを寄付することを条件に、ロータリーに3億5500万ドルの補助金を提供することを発表。その結果、世界ポリオ撲滅推進活動に合計5億5500万ドルが寄付される。

  • 2011年

    ロータリーがポリオ撲滅の新しい啓発キャンペーン「あと少し」を立ち上げ、各界の著名人がこれに参加。参加した著名人には、ビル・ゲイツ、ジャッキー・チェン(俳優)、デズモンド・ツツ(ノーベル平和賞受賞者)、イツァーク・パールマン(バイオリニスト)、アンジェリーク・キジョー(グラミー賞受賞歌手)、ジェーン・グドール(動物行動学者)などが含まれる。ポリオ撲滅へのロータリーの寄付総額が10億ドルを超える。

  • 2012年

    インドで丸1年にわたりポリオ症例が確認されなかったことを受け、同国がポリオ常在国リストから除外される。これにより、ポリオ常在国数は3カ国のみに。ロータリーが予定より5カ月以上早く「2億ドルのチャレンジ」の募金目標を達成。

  • 2014年

    インドで3年間、野生型ポリオウイルスによる新規症例が確認されなかったため、世界保健機関(WHO)が東南アジア地域のポリオ撲滅を認定。ポリオの症例は1988年以来、99%減少。

感染リスクにさらされているのは?

世界からポリオを撲滅しない限り、今後10年以内に、世界での年間発症数は20万件に上ると予想されています。ポリオの常在国はわずか3カ国ですが、ポリオの発症がどこかで起きている限り、感染の危険は世界中の子どもに及ぶことになります。

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Minda Dentler: Ironman athlete, polio survivor, and mother

ポリオ撲滅にかける人たち

ポリオサバイバーのトライアスロン選手、ミンダ・デントラーさんが祖国インドについて語りました。インドでは5年間、新規発症が確認されていません。

ストーリーを読む

ポリオ撲滅の進展

  • 1988年

  • 1991年

    1991 Map
  • 1994年

    1994 Map
  • 1997年

    1997 Map
  • 1998年

    1998 map
  • 2000年

    2000 map
  • 2003年

    2003 map
  • 2010年

    2010 map
  • 2012年

    2012 map

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