『ブレス しあわせの呼吸』~鑑賞した会員の声

ポリオサバイバーの実話を描いた感動作 9月7日に全国ロードショー

映画「ブレス しあわせの呼吸」が9 月7 日から劇場で公開されます。この映画は、1950 年代にアフリカでポリオに感染した父親のロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナの激動の半生を、息子であるジョナサン・カヴェンディッシュが自ら映画化した感動作です。

この映画の公開に向けて、国際ロータリーが協力し、本作の公式ウェブサイト、ポスター、チラシ、映画本編のオープニングクレジットにRotaryとEND POLIO NOW のロゴが入っています。

作品の公開に先駆け、ロータリアンに鑑賞していただき、コメントをいただきましたのでご紹介します。

「不覚にも試写会で涙し、慌てて周りを見回した。近くのごっついおじさんも肩を震わせていた。私は、いったい何に感動したのだろう?主人公の生き方?『死にたい!』と訴えるポリオ患者の夫に生きる力を与えた妻の深い愛情?リスクを負いながらも仲間と共に人工呼吸器付き車椅子の改造を楽しむ姿? 病院という名の監獄に入れられた重病患者たちが、青空の下に解放された時の弾ける笑顔に心が震えた。いつ、どんな運命が降りかかるか誰も分からない。でも、人生を心から楽しむ強い意志と深い愛があれば、運命を切り開いていける勇気をもらった。本作品によって、ロータリーのポリオ撲滅活動はその活動の数だけ、一人一人の大切な運命を変えるお手伝いにつながっていると気付くことができ、とてもうれしかった。例会で、クラブの仲間に紹介しようと思う。これから孫や友人を誘って、何回も見に行くことになりそうだ」(横浜港北ロータリークラブ 亀ケ谷純子)

「ポリオ。この感染症の名が、私の心に強く刻まれたのは、今年1月、サンディエゴでの国際協議会のパートナー研修でした。インドの貧困地域の路上を四つん這ばいになって歩く子どもたちの映像が、目に焼き付いたのです。『ブレス』の主人公もこの恐ろしいポリオに侵され、下肢まひどころか呼吸すらできない状態となりました。ところが、この主人公は人工呼吸器をつけ、家族や友人の愛に囲まれて、その後36 年を生きたのです。そして、これが実話というのですから、驚くばかりです。この映画の原題『BREATHE』は、『呼吸する』すなわち生きることを選択した主人公と妻の壮絶な愛と感動のストーリーです。重度障害者というありのままの自分を受け入れ、それにとどまらず、アクティブに、かつリスクを恐れぬ強きょうじん靭な心を持っていることに、ただただ感嘆します。妻の深い愛情と明るさに支えられ人生を全うした主人公から『幸せとは何か』と問いかけられる、素晴らしい作品です」(岐阜加納ロータリークラブ 木村 容子)

「ポリオという病気がこんなに重く、大人も罹患するものとは知りませんでした。子どもだけが感染し、足が不自由になる病気がポリオ(小児麻まひ痺)だと思っていました。日本では、1960年に6,500 人ものポリオ患者が発生したことが社会問題となり、1961年に生ワクチンを緊急輸入して接種が始まり、1963 年には100人以下に減少したそうです。70 代以上の人はその恐ろしさを知っていますが、最近の若い人は知らない人が多いと思います。 ロータリーは30 年にわたり、莫大な資金と時間を使ってポリオ撲滅活動をしてきました。ようやく『あと少し』のところまできましたが、ここで気を抜いたら再びポリオが流行してしまいます。この映画は、ポリオが身近でない若い人たちのためにも、ポリオ撲滅活動の意義を再確認してもらうためにも、考えるいい機会を与えてくれる作品だと思います」(大阪東ロータリークラブ 井上 雅晴)

「ポリオで人工呼吸器がなければ生きられない境遇に陥った主人公ロビンが前向きに生きていく姿、そして妻のダイアナ、息子、知人、周囲の人たちとの触れ合いが描かれた映画であったが、ワンシーンごとに、観ていて心から感動させられた。夫婦は、病院で人生を過ごすのではなく、どんなに困難であっても、自宅で家族と一緒に生活することを選択。たとえ死が早まることになっても、夫妻が人間として、生きたいように生き、死んでいきたいという意志が感じられた。ダイアナの献身に尽くす姿、ロビンを看取るまで愛し続けた姿には、ただただ感銘を受けるばかりであった。たとえ身体的なハンディがあっても、病気に対する自身の受け止め方、そして、人生は長さの問題ではなく中身が重要であって、自分自身や周囲の人の満足により、満たされるのではないだろうか。すぐに死に至るかもしれない状況の中で生きていくこの主人公、そして、その周囲の人たちは、その時々を悔いなく、共に幸せな時間を過ごし、充実した人生を全うしたように映った」(相模原グリーンロータリークラブ 原  正幸)

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ハミド・ジャファリ(WHO東地中海地域ポリオ担当ディレクター) | 3月. 25, 2024