カナダ首相にポリオ撲滅推進功労賞を授与

去る6月、カナダ政府からのポリオ撲滅への多大な支援を称え、ジャスティン・トルドー首相に「ポリオ撲滅推進功労賞」が贈られました。 

本賞の授与は、トロントで開催されたロータリー国際大会中に行われました。「ポリオとの闘いに必ずや勝利しましょう」とトルドー首相。「私も父親。子どもにはポリオのない世界で育ってもらいたい。ともに撲滅を実現できると信じています」

カナダ政府は長年、ポリオ撲滅に多額の寄付をしてきました。 2017年には、ポリオ撲滅活動に7500万米ドルの支援を約束。これにより、同国政府からの支援総額は約6億4000万ドルとなりました。 カナダ政府からのポリオ撲滅への多大な支援を称え、ジャスティン・トルドー首相に「ポリオ撲滅推進功労賞」が贈られました。 

「トルドー首相は、ポリオが完全に撲滅されるまで、カナダ政府が引き続き力強いパートナーとなると誓ってくれました」と、イアン H.S. ライズリーRI会長。「首相とカナダ政府からのゆるぎない支援、そして予防接種活動への引き続きの援助があれば、ポリオを世界からなくすことができると確信しています]

カナダのロータリー会員も、これまでに3800万ドル以上をポリオ撲滅に寄付しています。

UNICEF(国連児童基金)のポリオ撲滅プログラムディレクター、アキール・アイヤー氏は、次のように述べています。「政治的、資金的なカナダ政府からの長期的な支援により、主に女性であるヘルスワーカーたちの活動が可能になります。ヘルスワーカーたちは、ポリオのない世界を築くために、すべての子どもにワクチンを投与しようと懸命に活動にあたっています」

1995年にポリオ撲滅推進功労賞を創設したロータリーは、ポリオ撲滅に多大な貢献を果たした国の元首や保健省のリーダーなどに本賞を授与してきました。

カナダ首相として本賞を受賞するのは、ジャン・クレティエン氏、スティーヴン・ハーパー氏に続き、トルドー首相が3人目となります。過去には、日本の安倍晋三首相、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、ルクセンブルクのグザヴィエ・ベッテル首相、ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領、EUのネヴェン・ミミカ国際協力開発委員長、国連の潘基文 事務総長も受賞しています。

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ハミド・ジャファリ(WHO東地中海地域ポリオ担当ディレクター) | 3月. 25, 2024