バーチャルで世界ポリオデーの活動・イベントを計画する方法

By ディビッド F. アンドリュース(カナダ、Oshawa-Parkwoodロータリークラブ会員、第7070地区公共イメージ委員長)

第7070地区(カナダ、オンタリオ州)の10クラブは、長年のあいだ、支援への決意宣言、ロータリーや保健専門家からの最新情報、そしてポリオ根絶のバナー掲揚をもって世界ポリオデーを祝ってきましたが、2018年に方針を変えました。世界ポリオデーのイベントは、世界各地をつなぐライブストリームも伴う対面式の集まりで、新型コロナウイルス流行後の最初のライブイベントを開催するための素晴らしいモデルとなります。

わずか3年前、大学(Durham College of Applied Arts and Technology)とオシャワ市の後期中等学校に、Global Classroomの学習システムを含む新しい協力型学習センターが設置されました。このセンターでは世界中の学生や専門家からリアルタイムで学ぶことができ、世界中の文化を寄せ集めて、互いの文化や国についての情報を共有することができます。センターと世界規模の学習環境を築くにあたっては、地元のクラブが資金調達に協力しました。

2018年にイベントを開催するため、OshawaロータリークラブとOshawa-Parkwoodロータリークラブは共同で以下の行動を実施しました。

•    ほかの9クラブから賛同を得て、8つのエリアを含む地域社会全体で、10月24日を世界ポリオデーと宣言をすることを市長に要請。
•    市長と地域委員長のJohn Henry氏(ロータリアン)に、世界ポリオデーのイベントで、ロータリークラブとガバナーに宣言文を提出することを依頼。
•    カナダ国会議員、オンタリオ州議会議員、上記カレッジ学長が歓迎の言葉を述べることを手配。
•    各地域社会で「End Polio Now」のバナーを掲げることを手配。 
•    上記カレッジのLon Appleby教授と同校職員に連絡を取り、ロータリアン、学生、そして世界中の人びとにライブ配信するイベントのアイデアを提案。
•    ロータリーが提供するリソースを活用して、世界ポリオデーにオンラインで最新情報を配信。
•    元インナーナショナル・ポリオプラス委員長のボブ・スコット氏による最新情報のライブ配信と、アシーファ・ブットー氏(ベーナジール・ブットー元パキスタン首相の娘)とアジズ・メモン氏(ロータリー財団管理委員、パキスタンのポリオ・プラス委員長)へのインタビューの準備。
•    上記カレッジ学生によるプレゼンテーション(幼児期にパキスタンで経口ポリオワクチンを接種した経験を紹介)の手配。 
•    地元のポリオサバイバーがポリオ体験談を紹介するための手配。
•    ソーシャルメディアと地元メディアを通じたイベントの推進。

2018年のイベントにおける成功を受け、2019年には、ナイジェリアのポリオプラス委員長であるツンジ・フンショ氏とジョナサン・マジィアベ元RI会長をゲスト講演者として招いて同様のイベントを実施しました。

2020年の世界ポリオデー・イベントでは地元10クラブが参加し、根絶支援の宣言とバナー掲揚をビデオでお届けするとともに、ボブ・スコット氏によるオンライン・プレゼンテーションをお届けします。このプレゼンテーションでは、イアン・ライズリー元RI会長もオーストラリアから参加し、ポリオプラスに関する自分の経験と、ポリオ根絶のためのロータリーの取り組みについて話します。このイベントは10月22日(日本は23日)、上記カレッジからオンラインでライブ配信されますのでぜひご視聴ください。

ロータリアンには、ロータリーの推進用リソースの活用して、世界ポリオデーの活動・イベントを計画、実施されることをお勧めいたします。ポリオの根絶を実現するには、大勢の会員とクラブが力を合わせることが必要となります。 

皆さまが実施されるポリオ根絶のための活動・行動・イベントも、ポリオ根絶支援サイトでご紹介ください。簡単に情報を追加することができます。
 

2019年世界ポリオデーイベントの様子(写真提供:David Andrews)

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